前向きな言葉を使おう【アダルトチルドレン克服】
今回も毒親から自分を取り戻す方法、ということで、私が毒親から自分の人生を取り戻した具体的なエピソードを紹介します。
私が意識して努力をしてうまくいったことのひとつに、前向きな言葉を使う、というものがありました。
機能不全の家庭で育っていた私は、無意識のうちに悲観的で否定的な言葉を使うことが癖になっていました。
それは反射的に否定的な言葉や悲観的な言葉がすらすらと出てくるのです。
それは周りや物事に対してもそうですが、自分に対してもそうでした。
周りを否定して、
自分を否定して、
私は全く楽しくないし、私の周りの人生はネガティブなものであふれていました。
私は人生が嫌でした。
何をやってもうまくいかず、何をやっても楽しくありませんでした。
もう嫌だ、生きていても楽しいことなんて何にもない。
社会に出てからはずっとそんなことを思っていました。
嫌なことばかりが考えたくなくても頭の中に浮かぶのです。
振り払おうとしても振り払えないのです。
社会に出て、せっかくの休日に、一人部屋の中で絶望に暮れていたことが何度もありました。
そこで私は考えました。
「もうこんなに辛いのは嫌だ、やけくそだけど、嫌なことは考えず、前向きなことだけ言ってやる」
と。
そして、私は思ってもいない前向きな言葉だけをとにかく使うことにしました。
例えそう思えなくても、とにかく前向きなことを言いました。
楽しいと思っていなくても、「楽しいね」と、
良いと思えなくても、「めっちゃいいね」と、
好きと思えなくても、「めちゃくちゃ好き」と、
うまくいく気がしなくても、「大丈夫です、うまくいっています」と、
とにかく後ろ向きな言葉を封じ、前向きな言葉だけを使うことだけにしました。
すると、どうなったか。
本当に不思議なことに、自分の気持ちと、周りの反応が変わりました。
私はただ言葉を変えただけです。
それなのに、楽しい、うれしい、好き、と言っていると本当に楽しい気持ちになってくるし、
うまくいっています、大丈夫です、と言っていると、本当に物事がうまく進みはじめました。
苦手だな、と思っている人にもあえて、「好きですね」とか、「話していて楽しいです」とか、
そう言っていると、本当に関係が良くなってくるのです。
これは、自分の中で驚きでした。
気持ちは全くそんなこと思えていないのに、言葉と行動を変えるだけで気持ちが変わるのです。
その頃から私は、以前の自分が嘘のように人間関係を築けるようになりました。
以前は友達と思える人が全くいなかったのが、
少しずつですが、友達と呼べる関係の人が増えました。
自分の能力が変わった訳ではありません。
ただ、物事に対する態度と行動を変えただけです。
それで全てがうまくいく訳ではありませんが、前向きな言葉は前向きな結果を呼び込みやすいです。
もし自分で、否定的な言葉ばかりを使ってしまっていると自覚している人がいるのであれば、一度嘘と思って前向きな行動をしてみることをおすすめします。
嘘でもいいのです。
前向きな言葉を使ってみると、それだけで変わることが結構あると思っています。