毒親から離れたい方へ
私が毒親から離れた経緯及びその体験についてお話します。
そもそも、自分が毒親に育てられた、という自覚を持ったのは20代半ばの時でした。
学生時代もいくつか問題を抱えていたのですが、その問題が大きく表面化することはなくやり過ごせていたため、自分の家族について真剣に考えることはありませんでした。
ですが、社会人になり、自分の社会性の無さから相当に辛い思いをし、なぜ自分だけがこんなに辛いんだろう、と思ったのが私が過去を振り返りはじめたきっかけです。
それまでは、自分の親に問題があるというよりは、「自分が悪い子どもだから、親と仲良くできないんだ」と考えていました。
親との関係が良くないことを何度か学生時代に打ち明けた記憶がありますが、周りの友達からはよくある反抗期の一種程度にしか受け止められず、意見をもらうことといえば、
「自分もそういう時期があったけど、今は親とうまくやっているよ。家族なんだから、大事にしなきゃ。」
とか、
「両親は大事にしないとダメだ」
とか、そういった意見が多かったように思います。
以前は、どんな親でも親は親なんだから大切にしなきゃ、という価値観があったので、なかなか親に原因を求めるという考えに至らず、自分に原因を求めていました。
私の考えが180度変わったのは、1冊の本に出会ってからです。
今となっては「毒親」というワードはよく耳にするものになりましたが、当時は有名な言葉ではなく、書籍もほとんどありませんでした。
この本は、毒親研究の先駆け的な本で、本書を読み、この中に書かれている質問に答えていくうちに、私のこのつらさの原因は親にある、という考えが確信に変わったことを覚えています。
ちょっと記憶が薄れてしまいましたが、本書と本書に関連する確かワークブックがあったと思うんですが、それをこなしていくうちに、自分の心と、親との関係を見直し、理解することができました。
私が毒親と離れようと思ったのはこの本に出会ってからです。
当時私は親とは絶縁しようと決め、それはかなり大きな不安もあったのですが、結果今では自分にとって良い方向に働いていると思います。
現在では、精神的にほぼ自立し、結婚もし、幸せな家庭を築き、そして10年程度の時間をかけて現在は毒親を許すこともできています。
詳しい内容については追々ブログ内で語りたいと思っていますが、もし今毒親との関係で悩んでいる方がいらっしゃるのであれば、「毒になる親」は、個人的にかなりの名著だと思っているので、一度読んでみることをお勧めします。